左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
最近読んだ本のなかで面白かった書籍について書きます。
厳しい状況が続く宝飾業界においても、生き残るヒント、ポイントになりそうな
事例を以下記載します。
<どんな危機的な状況にあっても会社を守り抜くために…>
事例1.無闇に事業拡大をせず、オンリーワン事業に特化している
業種… 北陸エリアの運送業
・運送業者…全国に約62,000社(コンビニ57,000店 よりも多い)
苛烈な競争業種
・副業でやっていた保管業をきっかけに、運送業→タイヤ保管業に事業モデル
を転換
・冬になるとスタッドレスタイヤに交換…ノーマルタイヤを預かる
春になるになるとノーマルタイヤに交換…スタッドレスタイヤを預かる
→年間を通じて空きがなく、安定した収益が確保できる
運送業を撤退して経営資源をタイヤ保管業に集中、順調にエリア拡大も果たし成功
している
している
事例2.市場が縮小していくときこそ、他に逃げ場を求めずに本物のプロの技で勝負する。
業種… 東京の老舗海苔屋
・コメ需要の落ち込みに連動して海苔の消費量も低下の一途。
・海苔の生産環境の劣化で収穫量も減少のダブルパンチ。
・「海苔は旨いんだ」と再認識してもらうことが大事であると、自慢の高級海苔を敷き
詰めた高級海苔弁当を開発。(1人前1500円)
詰めた高級海苔弁当を開発。(1人前1500円)
・干物を焼いて試食するところからヒントを得て、1人前の海苔を秘伝の醤油ダレを
付けて、その場で焼いて、香りとパリッとした食感を味わってもらう試みが功を奏す。
付けて、その場で焼いて、香りとパリッとした食感を味わってもらう試みが功を奏す。
→大手デパートからも出店要請が来るなど、売れ行きに火が付いた。
・いずれの事例でも、縮小するマーケット・過当競争のなかで旧態依然で同じことを
やり続けるのではなく、自分の強みを掘り下げて他社と違うことに取り組む、相手の
困っているところにピンポイントで入り込む、相手を驚かせるような価値訴求など、
知恵と創意工夫を凝らして苦境を乗り切っています。
やり続けるのではなく、自分の強みを掘り下げて他社と違うことに取り組む、相手の
困っているところにピンポイントで入り込む、相手を驚かせるような価値訴求など、
知恵と創意工夫を凝らして苦境を乗り切っています。
こういう事例は宝飾業界でも通じる要素があると思います。
今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。