会社を元気にするための事業活性化・経営・補助金活用の知恵袋

ジュエリー業界や小売業にとどまらず、中小企業の皆さんのお役立ち情報を随時配信中。補助金活用、経営体質の改善、事業活性化に繋がる新規事業展開などが主なテーマです。

2020年10月

補助金活用×前向きな新事業展開成功のナビゲーター広岡徹也です。
家賃支援給付金を実際に申請してみたのでその感想等を書きます。
家賃支援給付金の概要については以前のブログでも書いてますので、以下
リンクもご確認ください。

実際に申請してみた感想としては、全く難しいものでもなく、サクサク
行けました。
申請要綱を見て申請すれば説明会等も不要なのでは?と思いました。

用意する書類も先般の持続化給付金と似通っているので、その申請時の
控えなどもあればより効率的に申請できるはずです。

一つだけ注意点ですが、貸主と家賃減免の交渉をして一定期間 家賃が
減額となっている場合、減免期間が終了して通常家賃を支払ったのちに
申請してください。
そうすると、通常家賃をベースにして給付額が算定されます。

あと、東京都内の賃貸物件の支払賃料については、国の家賃支援給付金の
給付が確定したのちに、別途東京都に東京都家賃等支援給付金を申請すれば
上乗せして給付金を貰うことができます。

例えば、東京都内に月60万円の家賃を支払っている場合、

基準額(月額家賃) × 給付率  × 3か月分  =上乗せ給付分
60万円      × 1/12   × 3     =15万円
となります。
令和3年2月15日(月)まで受け付けますので、対象物件がある場合、
焦らずに漏れなく申請しましょう。

今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。

左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今日は宝飾小売店の収益回復のポイントについて書きます。
ここ最近も宝飾時計眼鏡の小売店の決算書を見る機会が多くありますが、
当然のことながら新型コロナの影響を受けて、ほぼ全てのケースで業績
が悪化しています。

金融機関も今年の春夏頃の新型コロナ緊急融資(セーフティネット保証など)
については、売上減少などの要件が合致していれば基本融資するという
姿勢でしたが、今後(2回目以後)は返済がきちんとできるか?実効性のある
経営改善計画か?と突っ込みを入れてきて、融資のハードルも間違いなく
上がります。

助成金のフル活用も今期までと考えるのが妥当で、来期以後、期待しないほうが
良いです。
その中で生き残るためには、自助努力で収益を上げていくしかありません。
どうするか?色々選択肢はあると思いますが、宝飾メインの小売店であれば、
今一度 「買取・下取り」を見直してみて下さい。
宝飾リフォーム・買取を手掛けるベンチャー企業にいた頃も店舗の収益を下支え
するものは、買取でした。商業施設の出店に際しても 買取の実績額は賃料の
歩合実績対象から除くと最初に入居する際に交渉していたこともあり、実績が
増えれば増えるほど、ディベロッパーに掠め取られることもなく自社に手数料
が落ちます。
しかも、お客様からしても手持ち在庫がすっきりして、お金を貰えるので、
次の購買意欲が増します。お客様が複数ジュエリーを持ち込んでもらった際は、
買い取るもの、残すべきものを分けて、思い入れや資産性のあるものは残す、
それをデザインを変えてリフォームしましょうと提案し、リフォームの受注に
繋げていました。
小売店では、自社で過去に新品として売ったモノなので、後ろめたくてなかなか
そういう提案はできないという声もありますが、そういうことを言っている場合
ではありません。
20年、30年立てば当時のデザインが古臭くなるのは当たり前ですし、金相場も
高騰していることや生前整理の必要性なども説明し、お客様に整理と活用について
教えてあげましょう。
(文句を言う人は仮にいたとしても、全体のほんのわずかと思いますし、切り返し
 のトークも用意しておけば何ら問題ありません)

<実体験を踏まえて、買取を強化する際のポイントを書きます>
1.周辺の競合店調査を実地で行う
  お客様はだいたい周辺の競合店にもほぼ100%回って相見積もりを取ります
  周辺の買取専門店や宝飾店などを品物を持って査定してもらい、いくらで買い取るのか
  きちんと調べましょう。私も持って行って1軒ごとに調べていました。テイストの
  違うモノを複数持っていくとその店の傾向も分かります。

2.お客様の店にわざわざ持ってくるハードルをなるべく下げる
  お持ちのジュエリーを持ってきてくださいと言っても、なかなか全てを見せて
  くれることは実際ありません。見ず知らずの人にジュエリーを見せるのは嫌だ、
  知り合いに売りに行くところも見られたら恥ずかしい、持って行ってすり替えら
  れたら困る…こういう人の方が多いです。
  相見積もりで複数持っていくため、預かりを嫌がる方も非常に多いです。

  地域の宝飾小売店であれば長年のお付き合いでお客様との関係性も近く、信頼もある
  ので持ってきてもらいやすいですし、今ならWEB会議を使って、査定の専門家と
  リモート接客もでき、預からずにその場で簡易査定もできます。
 
3.メリハリを付けて査定・提案をする
  プラチナ、金主体の地金系の品物は他店とのレート比較がしやすく、ここで査定レート
  が安いとなると、石の付いたものは持ってきてもらえません。地金系は薄利、もしくは
  利益ゼロくらいで割り切りましょう。
  石が付いた、そのままのデザインで売れそうなモノを如何にして引き出すかが重要
  です。出口(売り先)も中国人のエンドユーザーに強いバイヤー、国内富裕層向けの
  オークションなど、複数ルートを持っていると自ずと買取査定額も競争力が増します。
  お客様の思い入れの強いジュエリーが持ち込み品のなかに一つでもあれば、石の種類に
  関わらずリフォームの提案チャンスも出てきます。

収益を上げる手立てはこのように必ずありますので、諦めずにやっていきましょう。
そして困ったときには銀行が手を貸してくれる関係・状態を維持していきましょう。 
今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。

左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。

9/12号の週刊東洋経済にて事業承継・M&Aについて特集記事が組まれていました。
色々と書いていましたが、中小企業で最もポピュラーな親族内承継についての
ポイントを纏めました。

【親族内承継のポイント】
1.事業承継税制の特例措置の活用の検討
  以前のブログでも紹介しました。
  自社株の評価額が1億円を超える場合は、活用を検討すべきです。
  ※本特例措置は期間限定のため、「特例承継計画」を2023年3月末
  (2年半以内)までに提出する必要あり

2.事業承継のタイミング
  今が絶好のチャンスです!
  なぜなら 承継する資産の評価額を下げることができるため、通常時よりも
  お得に承継できるからです
  課税資産を減らすため、資産価値、利益を低減させる
  利益を下げるか、純資産を減らすことで株式の評価額は下がってく
  【利益を下げる例】
  →不動産、長期不動在庫、ゴルフ会員権など含み損が出るものを売却する
  →役員退職金を支払う
  【純資産を減らす例】
  →借り入れをして賃貸用不動産を購入する
  賃貸用不動産は「貸家」になるため評価が下がり、取得時との差額で純資産価額
  を引き下げることが可能

3.親族内承継なら必ず生前に行う
  【その理由】
  ◆自分が亡くなるタイミングの株価はコントロールできない
   割高な株価で相続せざるを得なくなる可能性がある
  ◆誰に何を渡すかを決めたつもりでも、遺言は相続人の意見の相違で
   覆されるケースがある
  ◆逆に生前であれば、何か問題が起きても解決が図りやすい 

  事業承継といっても、会社や個人の資産のほか、後継者の選定や教育など
  多岐にわたりますので、いきなりできるものではありません。
  3年程度を見て、計画を立てて進めていきましょう。
  サポートが必要な方には勿論 専門家としての立場でサポートいたします。
 
  今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。

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