会社を元気にするための事業活性化・経営・補助金活用の知恵袋

ジュエリー業界や小売業にとどまらず、中小企業の皆さんのお役立ち情報を随時配信中。補助金活用、経営体質の改善、事業活性化に繋がる新規事業展開などが主なテーマです。

2020年03月


補助金活用×前向きな新事業展開成功のナビゲーター広岡徹也です。
以前も書いた助成金についてです。今回はキャリアアップ助成金(正社員化
コース)を取り上げます。
そもそもどんな内容かというと、以下の通りになります。

「キャリアアップ助成金」は、有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者
 といった、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進
するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度。

1)有期→正規  1人当たり57万円<72万円>
2)有期→無期  1人当たり28.5万円<36万円>
3)無期→正規   1人当たり28.5万円<36万円>
1)~3)合わせて1年度1事業所当たり20人まで
<>は生産性の向上が認められる場合の額

※母子家庭の母もしくは父子家庭の父を転換等した場合、
 35歳未満の者を転換等した場合、
 上記1)    1人当たり9.5万円<12万円> 加算
 上記2)、3) 1人当たり4.75万円<6万円> 加算  

小売業などでは、はじめ有期のパートアルバイトもしくは契約社員として
採用し、やる気があって成果を上げている人を正社員に引き上げることは
珍しくなく、実際によくある話です。
この助成金を活用すれば、細かな要件はありますが、けっこうな金額を国から
会社に支給してもらえます。

以前のなかで、キャリアアップ助成金は「キャリアアップ計画書」なるものを
事前に労働局に提出しなくてはならず、両立支援助成金に比べて手間がかかる
と書きました。
確かにそうですが、ポイントを押さえればそこまで難しくありません。
(↓作成例です。以下のような感じで計画書を書いてしまえばOKです)

キャリアアップ計画書例


私も実際にご相談を頂いて、自分で調べたり、診断士の同期の仲間で社労士資格
も持っている方(アドバイスとてもありがたいです)に聞いたりして、申請のサポート
を具体的に行っています。お困りの際はこちらにご相談頂くことも可能です。
使えるものを貪欲に使うことはこういう先が見えない状況ですので、非常に大事と
思います。今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。

左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。

今日は政府から出ている新型コロナの影響を受けた事業者向けの緊急融資

について書きます。はじめに出たセーフティネット保証は保証協会付の融資

でスピーディーですがどうしても利息が高くなります。第二弾で出た実質

無利子無担保となる緊急融資は保証協会付ではないので、どんなものか概要を

簡単にお伝えします。


◇実質無利子無担保となる融資について

① 日本政策金融公庫による特別貸付

・金利について

 当初3年間は0.9%の利下げを行う。中小企業1.11%→0.21%、
 小規模事業者 1.36%→0.46% 

・0.9%の利下げ対象となる借入額は、中小企業 1億円、小規模事業者3,000万円
 までです

・運転資金として借りる場合、15年以内の借入期間で、4年目以後は上記の0.9%の
 引き下げがなくなり、中小企業であれば0.21%→1.11%に戻る

・据置期間は最大で5年以内となっており、個別に審査のうえ据置期間が決まる。


② 特別利⼦補給制度(①とリンクしてます)

・中小企業 売上△20%以上、小規模事業者△15%以上減少している事業者が対象です

・②の特別利子補給も①と同様、①の制度を使って借入を行い、借入後当初3年間に限って

 利子補給(後で国が利子分をキャッシュバックする)を実施する。

 ①を活用して1.11%→0.21%の金利から0.21%の利子補給を受けて実質無利子と
 なります。

・利子補給対象は中小企業1億円、小規模事業者3,000万円の借入金です。

<まとめ>

・中小企業であれば、新型コロナ影響で売上高が20%以上減少していれば対象で、
 借入金上限1億円まで借入当初3年間までは①と②を組み合わせて実質無利子と
 なります。

 但し、4年目以後は①と②のいずれもなくなりますので、中小企業であれば1.11%の
 金利負担が発生します。

(要は 3年間で業績、資金繰りを回復させてほしいということです)

 今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。


左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今日はこの間 一倉定先生に関する書籍(一倉定の社長学)を読んで、大事な
ところをかいつまんで書いていきます。

一倉先生は既に他界されていますが、経営コンサルティング業界では伝説の
神様的な存在の方です。私は以前の職場(IT系のコンサルティング会社)
にいたときに当時の上司から伝説のコンサルタントとそのお名前を聞いて、
それ以来、書籍を何冊か読みました。

◇社長の仕事は決定すること
 自社の未来を作るための今の決定

◇穴熊社長はダメ、お客様のところに社長自身が行って リアルな生の声を聞く
 社員からの報告ではバイアスがかかり、本当のところはわからない
 小さく実験して一気に勝負に出る

◇社長は決定、実行は社員 これが会社

◇中小企業 店長候補も幹部も余裕がない
 新規事業を行い、会社を高収益体制に作り変えるには、まず儲からない事業、赤字事業
 を縮小して人員を浮かせる。そのうえで新たな成長事業に人も時間も投入する
 「撤退の決断」こそが「攻めへの決断」

◇社長の目…お客様のご要望 ただ一点に向けられるべき。
 お客様のご要望を満たすために会社は存在する 
 これを常に意識して行動する 社員にも浸透させる

◇自分一人ではお客様を回りきれないから、営業担当を配置し、お客の声を定期的に拾う
<一倉先生式の営業日報>
◇お客様中心(お客様の要望、不平、お問合せ、お客様に言われたこと)をフリーで記入
◇「お客様から言われたこと」、「自分の意見」を分けて書く
◇社長はそれを見て、「疑問に思ったこと」、「ピン!ときた報告」をメモして後日訪問
 の際の備忘録としておき、自分が訪問したときのネタとする

◇間違った決定よりも、曖昧な指示、先送りが最悪な結果を招く
◇中小企業の二頭経営はダメ 致命傷になる どっちか一方にする

◇組織を壊し、再構築するには上からの強力な力がいる。
 いったん成功しても手を緩めるとすぐに戻る。
 ボトムアップなどの生ぬるい方法で経営が良くなるはずはない

◇良い会社、悪い会社とかはない。あるのは良い社長、悪い社長。
最後までお読みいただいてありがとうございました。

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