会社を元気にするための事業活性化・経営・補助金活用の知恵袋

ジュエリー業界や小売業にとどまらず、中小企業の皆さんのお役立ち情報を随時配信中。補助金活用、経営体質の改善、事業活性化に繋がる新規事業展開などが主なテーマです。

2019年07月

左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
以前のブログで、会社のビジネス戦闘力 ニアイコール 社長のビジネス戦闘力
で、業績の98%が社長のビジネス戦闘力で決まる、と書きました。
http://machida1128.livedoor.blog/archives/14457122.html
今日は以前に読んだ本の中から社長の戦闘力が上がりそうなヒント、切り口を
ずらずら書いていきます。

・仕事について
 面白い仕事と面白くない仕事というのはない
 面白い仕事のやり方と面白くない仕事のやり方があるだけ

・人について
 役に立たない人間はいない
 役に立つ人間の使い方と役に立たない人の使い方があるだけ

・人間が変わるために
 1 時間配分を変える
 2 住む場所を変える
 3 付き合う人を変える
→2と3はいきなり変えるのは難しいですが、1は自分の意志ですぐに変えられます

・人生設計について
 時間配分をどうするかに尽きる
 何にどれだけ使うか

・会議について
 だれがよりも何を言ったかに注目する

・議論について
 恨みっこなしが大前提
 否定 dis、恨む cuss の合体した言葉
 反対反論しても恨みっこなしというのが本質

・仮定法の活用について
 もし~なら どうするを多用する

・顧客がほしいものは製品ではない
 エアコン × ・・・快適な室内環境 ・・・○

・経営におけるリーダーシップについて
 1 正しい方向を指し示す 
 2 やることとやらないことを明確にする
 3 いつまでにやるか、スピードを決める

・ビジネスのヒントについて
 身近に転がっている
 それに気づくかどうか
 知的にマメかどうか

わかっているけど、できていないことって意外に多いですよね。
今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。

左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今日は以前読んだ本の内容を元にして、銀行交渉の基本について書きます。

1.銀行への決算説明
  1)分析する
  2)そのうえで数字をもって具体的に説明する
  3)今後の対策を話す

  ※分析について(例)
  事業別、店舗別、商品カテゴリー別に どのセグメントが
  伸びたのか減ったのか
  その要因は競合他社の影響か、商品が衰退期にあるのか
  ※対策について(例)
  打開策としては、この事業に対しこういう対策を打っていく…  
 
2.事業計画書
  今後3年の売上、利益の推移を数字と根拠とともに書きます
  事業計画書は銀行よりも、政府系金融機関(政策公庫、商工中金)により
  有効に利きます
  (営利を第一とせず、中小企業の育成を第一目的にしているので)

3.銀行との融資交渉 
  口頭だけでなく、書面も有効活用しましょう
  銀行は決裁者が担当者ではなく、全く別の人です
  口頭で話してもまず伝わりません
  自社アピールを書面にすることが大事です
  自社の現状、業績改善の対策、アピールポイント、今後の経営計画、融資資金使途など

4.決算書の実態の見えづらい科目
  自ら進んで説明することです 
  例)貸付金、特許権、営業権、繰り延べ税金資産など

5.銀行とは複数付き合う
  地元の信金をメイン  第二地銀 第一地銀をサブにするなど
  金融機関が合併でメインバンクが吸収されてしまうと融資スタンスが変わるリスクも
  想定しておきましょう

6.口座
  複数行と取引しつつ、口座を意識的に分散させましょう
  資金需要が発生した際は、他行の動きをさりげなく伝えて条件を引き出しましょう

7.返済  
  銀行は貸したお金を返せと思っていない 貸すことによる金利を得ることが最重要
  お金を借りて しっかり儲けて その分の金利をきっちり支払う、これでOK
  税金もきっちり支払いましょう 税理士の安易な節税アドバイスに乗ってはダメです

8.銀行担当者は営業損益を最重視
  返済能力の有無と とりっぱぐれる心配はないか 
  日頃から資金繰り表を自分で作成するなど数字に関心を普段から持ちましょう

9.融資申し込み
  融資申し込みの際に 3期決算書と3か年の事業計画書を持っていきます
  事業計画書は3年目に成果が出そうな感じにして 3年目で花が咲くようにしましょう
  可能性の低そうなところから複数行あたる
  大風呂敷を広げる
  今はガチガチの担保主義ですが、今後 社長の資質や事業内容や将来性重視へ変わる
  可能性があります

10.理不尽な要求・要請
  銀行の理不尽な要求には戦いましょう。安易に屈してはいけません。
  例)個人保証を後継者にも付けさせてほしい・・・
    →拒否するのが通常ですが、債権回収に走る布石の場合もあります

  あと、余談ですが高金利融資の過払い請求も安易にやらないほうが良いそうです。
  安易に請求すると、代表者個人として個人信用情報のブラックリストに載って
  しまいます。
  そのあたりのリスクも踏まえて判断してください。
  
  これも余談ですが、銀行の内部を生々しく、かつスリリングに知りたい方は 
  池井戸潤氏の小説を読んでみるのも良いでしょう。私も前職の時に、上司(=社長)
  が某大手金融機関出身者の方で、考え方を理解するのに丁度よいからと先輩に勧め
  られて読みました。面白過ぎてハマってしまい、ほぼ全ての作品をアマゾン購入や
  図書館で借りるなどして読破しました。

  今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。


左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今回は宝飾業界のなかで上場している企業(小売、卸)の経営指標をまとめて
みました。
3月決算の企業が多く、先月あたりが前期決算のリリースがピークでした。
上場企業決算内容

ずらずら感じたことを書いていくと、
まず小売と卸の粗利益率の違いが大きいですね。上場小売企業のなかでは、
接客などに付加価値を加えつつ、川上から自社で手掛けるSPA業態があることや、
アパレルなどの宝飾以外の商品を扱うケースもあることから、総じて粗利益率は
高くなっています。

収益性では、従業員一人当たりの粗利益額を私は重視します。
最低でも7,000千円はクリアしたいところですが、さすが上場企業だけあって
全ての企業でクリアしています。

安全性は別表の4つの指標を見つつ、宝飾業界では在庫回転が比較的低位であり、
在庫ボリューム(金額)が大きいので、売り上げ規模に比較して在庫金額が適正か、
時価評価したら簿価と比べてどれだけ差があるかを私は重視しています。
(実際に見て、査定しないとわかりませんが…)

効率性では、交差比率を重視しています。収益性・利幅(粗利益率)と効率性
(商品回転率)を掛け合わせた指標なので、これを上げることに力を入れていく
のが小売業における経営改善の王道と思います。
今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。

左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今日は以前読んだドラッガーの書籍から組織、人材、マネジメントに関わる
部分で重要と思われるところをご紹介します。
(最近 どこの小売店でも人の問題=採用や離職 で悩んでいると聞きます
 ので、少しでも参考になれば幸いです)

・起こっている変化に対応ではなく、自ら変化を起こしていかなけれ
 ばいけない
 →成り行きではダメですよね。自ら意図をもって仕掛けることの
 重要性を説いています。 

・自分をマネジメントできない人が部下をマネジメントできるはずがない
 リーダーの一番重要な仕事は自分をマネジメントすること

人間は理論と感情の両方で動く
 人と人を結ぶのは誠実な話し合いしかない
 人は自ら決めたものでなければ力を発揮しない
 時間をかけた話し合いは飛躍的な効率を生む

・仕事に追われない方法で仕事を進める 
 何に全力を尽くすかを明確にする
 成果を上げていない人ほど あれもこれもやっている
 あきらめなければいけない仕事をはっきりさせる

上司が不誠実であれば組織は腐る、上司は誠実であれば組織は活性化する
 自分が成長せずに、人を成長させることなどできない
 リーダーの育成とは組織の使命をわが使命とする人材を作ること
 すべて人で決まる 会社の将来は今どんな育成をしているかで決まる

人と人との関係は鏡のようなものである
 例:蜀の張松の曹操と劉備への態度の違い
 ※このエピソードを詳しく知りたい方は三国志をお読みください
 驕慢は驕慢を移す、謙虚は謙虚を映し出す
 人に対する誠実さ、感謝の気持ち、尊敬の想い

すべての組織は社会の問題を解決するためにある
 お客様への想いがなければ始まらない、お客様の喜びがなければ終わらない

今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。

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