左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今日はジュエリーのリフォームについて考えてみます。ジュエリーの新品の市場規模(年間)が約9,000億円、ジュエリーのリフォームは現状500億円程度と言われています。果たしてリフォームの現状のボリュームは適正と言えるのでしょうか?
ちなみに欧米では、ジュエリーの長い歴史に基づく作り変えての受け継ぎ文化が定着しており、ジュエリーリフォームの市場規模は新品の40%程度と言われています。そう考えると、日本では新品の10%に満たない程度ですので、まだまだ定着していない、伸びしろがあると言えます。
ジュエリーリフォームの今の現状を示す私の体験エピソードがあるのでご紹介します。
今日はジュエリーのリフォームについて考えてみます。ジュエリーの新品の市場規模(年間)が約9,000億円、ジュエリーのリフォームは現状500億円程度と言われています。果たしてリフォームの現状のボリュームは適正と言えるのでしょうか?
ちなみに欧米では、ジュエリーの長い歴史に基づく作り変えての受け継ぎ文化が定着しており、ジュエリーリフォームの市場規模は新品の40%程度と言われています。そう考えると、日本では新品の10%に満たない程度ですので、まだまだ定着していない、伸びしろがあると言えます。
ジュエリーリフォームの今の現状を示す私の体験エピソードがあるのでご紹介します。
私が前職のジュエリーのセカンダリービジネスを展開する会社で新規出店の営業をしていたころ(つい最近ですが)、百貨店の本部バイヤーや売場マネージャーに必ず言われたことがあります。
(こちらとしては、百貨店内にジュエリーのリフォームや買取・修理サービスを提供する売場確保がゴールです)
(こちらとしては、百貨店内にジュエリーのリフォームや買取・修理サービスを提供する売場確保がゴールです)
それは何かと言うと、「ウチの婦人雑貨・アクセサリー売場には長い付き合いでリフォームの〇〇さんが既に入っているから、おたくを入れるのはムリですよ。リフォームは1社で十分ですから。」というセリフです。
その後、色々聞いていくと、どうやら先方はジュエリーのリフォームは新品購入後のアフターサービスなんだからどこも一緒、どうせ大して売れないのだから1社あれば良い、という考えなんです。
この考えを変えることができずに、私も幾度となく悔しい思いをしてきました。
その後、色々聞いていくと、どうやら先方はジュエリーのリフォームは新品購入後のアフターサービスなんだからどこも一緒、どうせ大して売れないのだから1社あれば良い、という考えなんです。
この考えを変えることができずに、私も幾度となく悔しい思いをしてきました。
確かに、ジュエリーの修理であれば、新品購入後のアフターサービスと理解できます。A社がやろうが、B社がやろうが、多少価格等に違いがあっても 壊れたものを使える状態にするまでで、それ以外の付加価値や独自性はありません。
しかし、ジュエリーのリフォームの場合、新品購入後のアフターサービスと捉えられているのは本質的には違っていて、ジュエリーリフォームは本来、各社それぞれ特色があって、それぞれがブランド であるべきと考えています。
その違いをお客様が理解し、そのうえで買い回りを楽しんで頂き、他のファッションアイテムと同様に、選んで頂くのがあるべき姿ではないかと思います。
その違いをお客様が理解し、そのうえで買い回りを楽しんで頂き、他のファッションアイテムと同様に、選んで頂くのがあるべき姿ではないかと思います。
そのためには、今一度リフォームを見直し、だれに 何を どのようにの3つの要素の切り口でブラッシュアップさせて新品購入とは全く違う楽しみ方があると教えてあげる必要があります。
例えばですが、若いお客さんをターゲットに据えて、3万円以下のカジュアルセミオーダーラインを拡充するのもやり方としてはアリだと思います。
例えばですが、若いお客さんをターゲットに据えて、3万円以下のカジュアルセミオーダーラインを拡充するのもやり方としてはアリだと思います。
・誰に→20~30代の女性
・何を→K10、シルバー素材のものを開発、リーズナブル(石は保有ジュエリー活用)でオシャレ
・どのように→SNS上で数量限定で流行デザインモデルを発売すると告知して、カウントダウン形式で受注する(100件受注までで、今70型。残り30型みたいな)
納期を大幅短縮し、ファッショントレンドや季節に合わせサクッと身に付けられるようにする
インスタで巷の新品小売店では売っていないオリジナルモデルとして、自慢・拡散してもらう
製品それ自体に大きな革新を持たせることができなくても、販売プロモーション(SNSをフル活用して若い女性に売る)や納期を大きく変えることにより、お客様にとっての魅力や付加価値も増すのではないかと考えます。私もよくお声として聞いていましたが、リフォームの受注の際に、納期が長いこともお客様のストレスになっていることが実に多いのです。せっかく高いお金を出して買ったのに、納期があまりに長いため取りに行くのを忘れてしまったり、身に着けるのに最適なシーズンが納品時には終わってしまって残念ということがよくありました。今日はこのへんにしておきます。
・何を→K10、シルバー素材のものを開発、リーズナブル(石は保有ジュエリー活用)でオシャレ
・どのように→SNS上で数量限定で流行デザインモデルを発売すると告知して、カウントダウン形式で受注する(100件受注までで、今70型。残り30型みたいな)
納期を大幅短縮し、ファッショントレンドや季節に合わせサクッと身に付けられるようにする
インスタで巷の新品小売店では売っていないオリジナルモデルとして、自慢・拡散してもらう
製品それ自体に大きな革新を持たせることができなくても、販売プロモーション(SNSをフル活用して若い女性に売る)や納期を大きく変えることにより、お客様にとっての魅力や付加価値も増すのではないかと考えます。私もよくお声として聞いていましたが、リフォームの受注の際に、納期が長いこともお客様のストレスになっていることが実に多いのです。せっかく高いお金を出して買ったのに、納期があまりに長いため取りに行くのを忘れてしまったり、身に着けるのに最適なシーズンが納品時には終わってしまって残念ということがよくありました。今日はこのへんにしておきます。