左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今回は宝飾業界のなかで上場している企業(小売、卸)の経営指標をまとめて
みました。
3月決算の企業が多く、先月あたりが前期決算のリリースがピークでした。
上場企業決算内容

ずらずら感じたことを書いていくと、
まず小売と卸の粗利益率の違いが大きいですね。上場小売企業のなかでは、
接客などに付加価値を加えつつ、川上から自社で手掛けるSPA業態があることや、
アパレルなどの宝飾以外の商品を扱うケースもあることから、総じて粗利益率は
高くなっています。

収益性では、従業員一人当たりの粗利益額を私は重視します。
最低でも7,000千円はクリアしたいところですが、さすが上場企業だけあって
全ての企業でクリアしています。

安全性は別表の4つの指標を見つつ、宝飾業界では在庫回転が比較的低位であり、
在庫ボリューム(金額)が大きいので、売り上げ規模に比較して在庫金額が適正か、
時価評価したら簿価と比べてどれだけ差があるかを私は重視しています。
(実際に見て、査定しないとわかりませんが…)

効率性では、交差比率を重視しています。収益性・利幅(粗利益率)と効率性
(商品回転率)を掛け合わせた指標なので、これを上げることに力を入れていく
のが小売業における経営改善の王道と思います。
今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。