左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今日はストックビジネスについて書きます。
先日読んだ 中小企業の「ストックビジネス」参入バイブル(小泉雅史氏)
をベースにしてますが、この本はなかなかお勧めです。

持続的に成長している企業はストックビジネスの要素を組み込んでいます。
以下に代表例を挙げます。
1)アマゾン
・「アマゾンプライム」
月額400円、年間3,900円 定期課金型

・「AWS」
クラウドサーバーの提供

2)マイクロソフト
・ソフト販売からサブスクリプションへ

3)ドクターシーラボ
・ストック性が高い化粧品通販
 普段使いする、自分の肌に合えば継続的に購入する 基礎化粧品

4)パーク24
 コインパーキングからカーシェアリングへ
 毎月固定の会員基本料 + 車の使用に応じてかかる使用料 

5)クックパッド
 有料会員になると、多機能全部使い放題
 月額課金制のプレミアムサービス
 月額280円
 変動費少なく、プレミアム会員が増えれば増えるほど自動的に収益が上がる

中小企業がいきなりストックビジネスを立ち上げようとしても、リソースも
ノウハウもありません。
その中でリスクが比較的低く、スピードを持って取り組めておススメなのが
「FC投資」です。
自社独自のビジネスではないので制約がある(エリアなど)ものの、
ストックビジネスの経営リソースを金を払ってすぐに使用できます。
何が良いかというと、自社のビジネスに関連した周辺のモノも考えられますが、
書籍の中では、「貸コンテナ倉庫ビジネス」を候補として挙げていました。

なぜおススメかと言うと、安定収益と節税を同時に狙えるからです。
海上輸送用コンテナを借地に置き、一般客や小規模事業者に物品の収納スペース
として貸し出します。
初期投資額はコンテナのみで、コンテナも20年くらい使えて定期的な修繕も不要な
うえ、一度お客がつけば安定した収益が期待できます。
需要に変動(減少)があれば、借地契約を解約し、ヤドカリのように違う場所に
移ることも容易です。
節税効果もあり、コンテナ資産は新品で償却期間は7年なので、建物などの不動産
と比べて、短期間で減価償却費用を計上し利益と費用を相殺・節税しやすいのも
特徴です。

モノを並べて勧めても容易に売れない時代ですので、貸コンテナ倉庫ビジネスに
限りませんが、狩猟民族的なフロービジネスから徐々に脱却しストック的な要素を
盛り込むのは非常に重要と思います。
私も引き続き研究していきたいと思います。
今日はこのへんで。最後までお読みいただいてありがとうございました。