左斜め上からジュエリー業界を元気にする中小企業診断士 広岡徹也です。
今日は会議の当日進行編です。会議を取り仕切る人(会議オーナー)が
どう立ち回るべきかを書きます。

<生産性の高い会議のプロセス>当日の進行~共鳴→発見→合意
1.共鳴
・参加者がお互いを信頼し、一人一人が自分事としてテーマに関わって
 いる状態を作ります

・ちょっとしたコツ
 ①話したい要点が3つあったら、そのうち1つは参加者に話をさせましょう
 =質問する、話を振る
 共鳴を起こすために・・・参加者が自分ごととして捉えてもらうように
 データが質問、分析(コメント)が答えみたいな感じです
 参加者に答えを言ってもらう⇒人を動かす観点では指示や命令よりも強力です

 ②図解して構造化しましょう
 これまでの議論の確認・共有をしながら進行し、一体感も生まれます

2.発見
・取りあげたテーマに関するアイデアが十分生み出され、共有されている状態を
 作りましょう。そのためには以下のような参加者のアイデアを引き出すための 
 引き出しを持っておくと便利です。

・発見を引き出す質問プロセス(3つあるので、状況によって使い分けましょう)
1)即行動型(現状→行動)
・どうしたら良いと思いますか?(行動を促す質問をする)=改善策を求める

2)原因分析型(現状→原因→行動)
・原因を聞きます
・そのうえで、どうしたら良いと思いますか?(行動を促す質問をする)
 =改善策を求める

3)理想追求型(現状→理想→行動)
・どうなっていたら良いのだろう?(理想を問う)
 そのうえで どうしたら良いと思いますか?(行動を促す質問をする)
 =改善策を求める 
 
・ちょっとしたコツ
 相手の気持ちを前向きにさせてから、「どうしたらいい?」と振ると 
 アイデアが出やすいです。

<脳を揺さぶる4つの質問パターン>
①時間軸を動かす質問パターン

②視点を変える質問パターン
 ポジションチェンジ
 (例)
 何度もこれまで来店しているお客様の視点で理想の催事イベントとは?

③チャンクを意識して、上下させる質問パターン
 チャンクとは元々「塊」の意味です

 チャンクが低い    ⇔ チャンクが高い   
    具体化     ⇔  抽象化
例  魚沼産コシヒカリ ⇔  穀物 

 (チャンクダウンの例 抽象化→具体化) 
 仕切者「お客が喜ぶ催事に変えていかねばいけませんね」
    「具体的にはどんなものがありますか?」
 参加者「売り売り系でないとすると、体験型でしょうか?」 
 仕切者「例えばどんなモノでしょうか?」
 参加者「マリッジリングの一部工程を職人の指導で2人で製作するとか」


④前提を投げ込む質問パターン
 (例)もし 従来の売る主体ではなく、お客様が持っている品物を持ってきてもらう
    としたら?
3.合意
・具体策が意思決定され、各自が納得して行動を準備している状態を作ります

・会議オーナーは「感謝で受け取る」
・提言、意見を整理します
 提言タイトル、特徴、内容、メリット、デメリット
 提言を評価します
 最善の提言を選択します

・分担して実行計画を立てさせましょう
 実行計画をまとめる サクセスロードマップ 
【ポイント】
・いつ、どんな状態になっていればOKか?
・それまでの週単位のスケジュール
・自部署で取り組むこと、他部署にお願いしたい事の整理
・モニタリング方法
・議事録にまとめる
・次回予定を確認する

長くなりましたがこんなところでしょうか。
最後までお読み頂いてありがとうございました。